« 第73号 | メイン | 北海道「北の屋台」17万3000人の集客と3億円を超える売上げを記録(坂本) »
2005年07月15日 第74号

どうなる!? 指定管理者制度
公共施設の管理運営を民間企業やNPOもできるようにする「指定管理者制度」により、全国自治体で、公共施設の民間公募が相次いでいる。これまで自治体や外郭団体に限られていた市場が、民間開放されることによって、三菱総合研究所では、今後、新たに生まれる市場が潜在的に10兆円を超えると見る。一方で、外郭団体離れができずに、公募選定と銘打ちながらも外郭団体を優先させた「出来レース」を繰り広げる自治体や、リスクを顧みず市場参入をねらう無謀な民間企業やNPOも少なくない。
指定管理者トップ企業が明かす「サービス向上の技」
ビール教室やお茶風呂を企画し、少ない予算でイベントを相次いで成功させているアクティオ梶i東京都目黒区)。館長や副館長に受付業務を任せるなど徹底したコスト削減を展開する西武造園。少ない費用でもサービス向上を実現させるテクニックを公開。
指定管理者制度の先進自治体
全施設で利用者アンケートを実施し、ABC分析で理想的な指定管理者制度の導入を進める千葉県市川市。観光施設や図書館を中心に、指定管理者制度の導入実績を伸ばす北九州市。全国初の市場化テスト導入をねらう大阪府。
市民参加型ジャーナリズムは日本で可能か?
オーマイニュース呉連鎬代表
(オ・ヨンホ)

今、日本のマスコミ業界が、こぞって注目しているものが韓国にある。「すべての市民は記者である」というスローガンのもとに、5年間で4万人近い市民記者によるインターネットサイトを創出したオーマイニュースだ。同社主催による世界初の市民記者フォーラムが韓国ソウルで開かれた。
公共サービスの隠されたトリック
「税金制の公共サービスは、料金制より満足度は低い―」。インターネットによる市民アンケート調査を展開する潟潤[ド研究所の大島章嘉代表が、その理由を分析する。税金制サービスの1世帯1カ月あたりの税金支出額(浦安市のデータ)も公開。
年間17万人の集客。北の屋台(帯広市)
(左)北の屋台開業前 (右)北の屋台開業後


北海道帯広市の帯広駅北側にある屋台村「北の屋台」は、わずかな金額で中心市街地が見事活性化した成功事例だ。160坪程度の敷地に20軒の屋台が連なり、年間17万人を超える集客と3億円を超える売り上げを誇る。仕掛け人、北の起業広場協同組合専務理事の坂本和昭氏(50)が、北の屋台が生み出す地域経済効果をリポート。
↓続きはここから
三菱総合研究所の調べによると、全国の自治体が運営する施設で、民間開放の可能性があるのは約40万施設。同研究所の鎌形太郎主席研究員は「仮に、すべてに指定管理者制度が導入されたとすると、運営費だけでも10兆5000億円の市場が生まれることになる」と説明する。
ただ、同研究所の調査によれば、実際に各自治体が民間企業らを含めて広く公募選定を予定しているのはこのうち2割弱。このため、現時点での市場規模は2兆円程度と推測する。それでも、ホテルや人材派遣を超える市場規模が期待できる計算だとする。
しかし、これも絵に描いた餅になりかねない。都市部を中心に、指定管理者制度の受注実績を上げている、ある民間会社の役員は「広く公募すると銘打ちながらも、実際には既存の委託先である外郭団体が優先されるケースが多い」と証言する。
同社では平成15年末に、会社として初の指定管理者制度による受注を果たすが、その後、8カ月間は全国各地でコンペに挑んでもことごとく2位が続いた。「客観的にどう考えても、当社が勝ると思っていましたが、結果は、それまで施設を管理していた外郭団体がすべて1位となっています。これでは言い方が悪いですが、指定管理者制度の市場は見せかけと言わざるをえません」(会社役員)。
自治体側にも事情がある。民間企業の実績などを評価しようにも、現時点では、指定管理者制度は始まったばかりで、あまりにサンプルが少ない。加えて、「公の施設のことを十分理解せず、運営費がしっかりと試算できないままコンペに挑むような民間業者やNPOもある」との不安も出ている。
また、法律では、来年9月までに指定管理者制度へ移行することが求められており、条例手続きなどを含めると時間が足りず、とりあえず、既存の外郭団体に委託したり、名前を知っている地元企業を優先させることで、当面のリスクを避けようという動きもあるようだ。
鎌形研究員は「地元企業にノウハウが無い場合もあるし、逆に、大手企業が受注しても、地元雇用をするので地域活性化が期待できる部分もある。頭から地域要件を設けるのではなく、地域経済効果について提案の中で評価・選定することが大切」とする。
詳細は紙面で
投稿者 machizukuri : 更新日2005年07月15日
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
