2005年10月

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2005年10月25日

第84号

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揺れる前に警報!地震発生10秒前あなたならどうする?

 『あと○秒で地震がきます』。地震の揺れが来る前に、予想震度などを知らせる気象庁の「緊急地震速報」が注目を集めている。今年9月の最大震度6弱を観測した宮城県沖で発生した地震では、仙台市内で16秒、東京では約1分前にほぼ正確な震度情報が届いた。いまのところ試験運用中ではあるが、すでに一部の民間企業や自治体では、システムの実用化に向けたさまざまな試行を展開中だ。地震発生まで、あと10秒―。あなたなら何をする?

災害情報がリアルタイムで市民に

keitai.jpg 消防車のサイレン音を聞けば、よほどの都会でないかぎり「どこで火事があったのだろう」と心配になる。敦賀市では、災害情報が携帯電話を通じてリアルタイムで市民に伝えられているため、市民は即座にこうした不安を払拭できる。1分間に1万通のメールを配信する潟jュークリアスの技術を活用した防災のまちづくりを紹介する。

「微生物・酵素・イオン」で環境問題解決、農業活性化

 「微生物」「酵素」「イオン」―。いずれも目に見えないものだが、これらを活用することで悪臭や水質汚濁など環境問題を解決し、さらには農業を活性化させようという試みが始まっている。
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農業集落排水処理場に酵素水を入れたところ、汚泥が発生しなくなり、この水が農業活性化にも役立っている。写真左は、栽培2年目のアスパラ畑、右は同じ2年目で農業集落排水の処理水を活用した畑。

欧州都市部の持続可能なまちづくり

 EUにおけるサスティナブル・シティはなぜ注目されているのか?ヨーロッパのまちづくりに詳しい千葉大工学部の岡部明子助教授が成功の秘訣を語った。

e-自転車対策コンソーシアム

 無線タグを活用した撤去自転車管理システムが話題を呼んでいる。撤去、保管、返却などを効率化するシステム開発の背景を紹介する。

地震発生10秒前、あなたなら何をする?

 「緊急地震速報、震度6弱、10秒後、9、8、7、6」。室内に大地震が来るまでのカウントダウンが響き渡ると、ガスコンロの火は自動的に消え、部屋を暖めていたヒーターが停止。外の状況が見られるようにブラインドが上がり、テレビの電源が入る。玄関では、地震の影響で家が歪んでしまうことを考慮してドアが20センチほど押し出され、門柱につながれていた犬の鎖が自動的にはずれた。
 電気メーカーの業界団体(社)電子情報技術産業協会(JEITA)が、さいたま市北区の住宅展示場内に設置したモデルルームでは、気象庁の緊急地震速報を活用したデモンストレーションが行われている。
 大きな揺れの到達前に情報が届くとはいえ、その時間はごくわずか。そこで、コンピューターにより、ガス栓の遮断や家電の制御などをすべて自動制御することで災害を最小限に抑えられるというのが、このITハウスの特長だ。

 緊急地震速報とは? 地震が起きると、まず縦波(P波、秒速7q)がとどき、その後に大きな揺れ(S波、秒速4q)が伝わる。このP波とS派の速度差を利用することで大きな揺れを事前に予測するというもの。気象庁が16年2月から試験運用を開始した。
 全国123カ所(17年度中に166カ所を整備)に設置されている地震計がP波を検知すると、コンピューターが自動的に震源やS波の到着予測時刻、予想震度などを推計し、その情報がインターネットや衛生回線を通じて、各家庭や施設に送られる。
詳細は紙面で

投稿者 machizukuri : 更新日2005年10月25日 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月15日

第83号

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校舎改修で環境教育、CO2削減、経済活性化!

gakko.jpg 小中学校の校舎って、デザイン的には無味乾燥でつまらない、なんとかならないの―。だれもが抱いていた思いを、ある女性建築士が、ユニークなかたちで国に提案した結果、校舎改修、環境教育、CO2削減、経済活性化などが、一挙に解決できるという夢の事業につながった。


団塊世代がまちづくりに参加

 「定年の皆さん、お帰りなさい」。 こんな標題を掲げた集まりが7月、我孫子市内で開かれた。我孫子市は、シニア世代が定年後に地域でボランティア活動や市民活動、コミュニティービジネスに取り組めるように、さまざまな支援をしている。

巣鴨地蔵通り賑わいの秘密

sugamo.jpg 土産屋がない、英語は使わない?
 東京都巣鴨に、中高年者を中心に年間800〜850万人が訪れる商店街がある。「おばあちゃんの原宿」こと、巣鴨地蔵通り商店街だ。街区内には、とげぬき地蔵で知られる高岩寺があり、連日、参拝客で賑わう。それにもかかわらず、商店街には、土産屋が一つもない。それに、外国人の観光客の姿が見受けられるものの、案内標識などには英語やローマ字、カタカナがまったく使われていない。その理由は―。
 

その他のコンテンツ

■産廃のタマネギ外皮が健康食品に!
■日本PFI協会が民間発案支援事業を創設
■国が住民参加型まちづくりファンドを支援

校舎改修で環境教育、CO2削減、経済活性化!

 1棟あたり30億円もかかっていた建て替えをやめ、従来のストックを生かしながら環境面に特化した改修をすることで費用を抑え、同時に、その改修工事そのものを教材に子ども達に環境教育をする―。
 結果的にCO2が削減でき、さらには地域活性化にもつながるという、まったくあたらしい形の公共事業が始まっている。環境省の「学校エコ改修と環境教育」事業がそれだ。
 17年度から3カ年で進められている事業の対象は全国10校の小中学校。1校あたりの総コストはハード・ソフト含め6億円。目標は全国1万校で、実現すれば実に6兆円の市場になる。その効果はハード整備以上に、地域住民による環境意識の向上。

 環境省に、こうした政策提言をし、FS(フィージビリティー)調査を経て、事業化にまで至らしめたオーガニックテーブル梶i東京)の善養寺幸子社長は「例えば東京都足立区には小中学校が111校あり、このうち90棟を全面改築しなければなりません。ところが財源不足で2年に1校しか建て替えができない。すべてをクリアするには、なんと180年間もかかってしまうんです。日本全国が同じような状況。骨組みなどストックは、そのまま生かし改修すれば、5分の1のコストで済むんです」と指摘する。
 さらに善養寺社長は「ストックはそのままでも耐震補強はできます。ただ補強だけでは地震時の保険となるだけで環境改善にはなりません。実はエコ改修は、断熱材、ペアガラス、緑化など、補強面を支える意味も持っています。一石二鳥になるんです」とも述べる。

 では具体的に善養寺社長が提案したエコ改修の方法は何だったのか?実はこれといった手法を提示したわけではない。
 善養寺社長は「今回の提案のユニークなところは最新技術を入れた仕様書をつくるのではなく、基本的な環境工学の勉強会を開きます、といったことです。環境性能の技術は日々進化していて、前の技術がすぐ古くなる。東京の大きな設計事務所ならタイムリーに知識が入るかもしれませんが、地方の小さな設計事務所ではムリなところがあります。そこで学校改修を切り口に、各地域単位で学習する教育の仕組みが大切だと考えたのです」とポイントを話す。
 
詳しくは紙面で

投稿者 machizukuri : 更新日2005年10月15日 | トラックバック

2005年10月05日

第82号

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「強み」持ち寄った最強の合併

 「観光」「製造」「人口増加」といった、それぞれの「強み」を持ち寄った結果、将来的な想定シミュレーションが最強ともいえる合併が長野県にある。10月1日に誕生した「安曇野市」がそれだ。年間の観光客数は243万4000人に、製造品出荷額は長野県トップに躍り出る。人口は、少子高齢化をよそに今後、10年間で8・7%増加する見通しだ。ともすると地域ごとの特性がエゴを生み、破綻しかねない合併を成功させた要因は、「田園風景を守る」という行政と住民の共通した認識が合併5町村にあったためだ。景観を柱に地域のブランド化を目指す合併後のまちづくり戦略を追った。

住民ボランティアが「自然の楽しみ方」を教える

azumino.jpg 合併により10月1日に誕生した長野県「安曇野市」の新たな観光拠点として注目を集めているのが国営アルプスあづみの公園。大町・松川地区と堀金・穂高地区の2地区からなる双子の公園で、全国では14番目、関東甲信越地方では4番目の国営公園だ。ここでも、公園づくりの中心に『住民との協働』という観点が取り入れられている。

一括型満足度はトップ尾張旭市

 インターネットによる市民アンケートを展開する潟潤[ド研究所によると、市民満足度による行政評価は大きく分けて、各サービスに対する満足度を積み上げて計算する「積み上げ型」と、全体のイメージについての評価である「一括満足型」の2通りがある。一括満足型のトップは愛知県尾張旭市だった。シリーズ「議会制民主主義の限界」最終回は、大島代表が、自治体に対する市民満足度の調査方法を説明する。

たくましい教育で改革を

matsuda.jpg JR東日本の松田昌士会長は9月14日、内外情勢調査会長野支部の月例懇談会で講演し、日本の改革のあり方などについて自らの考えを語った。松田氏は「日本はもっと教育の見直しなどに力を入れるべきだ」とし、たくましい教育が、社会制度や政治にもつながっていくと強調した。その上で、特殊法人の無駄遣いを徹底して見直し、人や金を有益なところに貼り付ける「本当の改革」を進めるべきだと語った。

  

観光客243万人、製造品出荷額6307億円、人口増加率8・7%

 長野県安曇野市は、「観光」の穂高町、「製造」の豊科町、そして「人口増加」を続ける三郷村、堀金村、そして水資源の豊富な明科町が合併した。
 穂高町には、わさび農場をはじめ、穂高温泉郷や碌山美術館、そして北アルプスの山々などに年間約150万人を超える観光客が訪れる。5町村を合わせた観光客数は平成15年現在で243万人に上るが、穂高町はそのなかでも全体の約63%を占める観光の中核だ。
 隣接する豊科町は、エプソンと三洋の合弁会社をはじめ、ソニーやトヨタ、王子製紙などといった大企業のグループ会社が工場を置く。製造品出荷額は、平成16年度4458億円に上る。新市では、この豊科町のけん引により、6250億を超え、県内トップに踊り出る。
 村部の人口増加も際立っている。三郷村の人口は30年間で約6500人も増加し、平成16年現在、県内の村で最多の1万7555人を数える。堀金村も約8900人で、30年間で約3000人増加している。
 村部の大幅な人口増加により、新市の人口は9万5924人(17年8月1日現在)から、平成26年には10万5062人、8・7%も引き上げられる予想だ。

 こうした強みを合併にどう生かしていくか。
 合併協議会の関連組織として、住民と行政が協働していくための仕組みづくりを考える「安曇野・新市づくり協働塾」では、経済活動や生活の利便性と両立させるべき最重要の課題として「環境と景観をいかに守るか」が話し合われた。
 長期的に発展が望めるという地域の強みが、郊外の大型店の出店や虫食い状の無秩序な宅地開発を招き、安曇野の景観を阻害する要因にもなりかねないからだ。
 行政の取り組みでは、これまで5町村で、豊科町だけが都市計画区域として、市街化区域と市街化調整区域を設定し、「線引き」による開発の規制を行ってきた。無秩序な出店は線引きにより抑えられ、調整区域内への大規模な出店はこれを見直さないかぎり不可能だ。
 穂高町では平成11年に全国に先駆けて「まちづくり条例」を定め、500u以上の開発に対して町への申請や地元説明会の開催、協定の締結などを義務づけてきた。罰則がなく強制力を持たない条例ではあるものの、事業者の自律的な開発につながっているとの評価だ。
 だが、この2つ町と、これまで規制のなかった三郷村や堀金村、明科町を、どのように制度上すり合わせるかが、新市のまちづくりを考えるうえで、大きなハードルとなっている。
 合併協議会では、土地利用に関する規制方法について、「新市発足後、5年を目途として、同一歩調で行うことを基本に調整する」とし、結論を先送りした。全市に統一的に「線引き」を設けた場合、市街化区域に指定された農地が宅地並みの評価となり、税率が大幅に上がってしまう問題や、調整区域内では担い手のいない農家が、売ろうにも売れない農地を抱えていかざるを得ないといった懸念があるからだ。

詳しくは紙面で

投稿者 machizukuri : 更新日2005年10月05日 | コメント (0) | トラックバック