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2005年12月15日 第89号

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下水汚泥を「安く」リサイクル

 バイオマス資源を活用したまちづくりを進める上で、大きな課題となるのがコストだ。発電や堆肥化のプラント設置費に加え、運搬や、前処理に関わる費用などを含めると一般的に採算性はかなり厳しいとされる。この問題を解決しようと、国土交通省では、下水汚泥をいかに安く資源化するかを研究するプロジェクトに乗り出した。名づけてロータス(ハスの花)・プロジェクト。汚泥の中で育ち、美しい花をつけるハスにちなんで付けられた。テーマはコスト問題の解決をベースに「捨てるより安く汚泥すべてをリサイクルする」「買電するより安く発電する」ことの2つ。バイオマス活用の最先端を追った。


昭和30年代で、商店街に賑わい

 シリーズ「地域再生の現場から」第1回は、寂れきった商店街を地元商工会議所、商店主、住民らが9年もの月日をかけて再生した大分県豊後高田市の事例。同商工会議所で企画・広報を担当する金谷利樹氏に「昭和のまちづくり」を解説してもらった。

ランニングコストゼロの熱分解炉

makigama.jpg 製業者のブイティックは、これまでお金をかけて廃棄処分していた繊維くずを、轄総ロ薪窯研究所が発明した熱分解炉という装置を用いて土壌改良用の炭に変えるリサイクルビジネスに乗り出した。繊維くずでつくった炭で土壌を改良して、綿花を育て、最終的にはメーカーに依頼してその綿花で衣服をつくる。熱分解炉はランニングコストがゼロで、繊維だけではなく、生ごみやタイヤも、ほとんどダイオキシンなどの有毒ガスを出さずに処理できるという。

バイオマスを余すところなく使いきる

baiomas.jpg千葉県山田町で、地域から発生する家畜ふん尿や農作物残さ、製材廃材、食品加工残さなどをバイオマス原料として、車の燃料や、土壌改良用の炭、工業製品原料、液肥などにリサイクルする実証実験プラントが完成した。

合併を機に第3セクターを完全民営化

 高知県四万十流域で市町村合併をめぐる騒動が繰り広げられた。そんな中、ある3セクが一大転身を図った。独立採算で累積赤字を解消。四万十川のブランドを生かした3セク「四万十ドラマ」の取り組みを追った。

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バイオマス最大の壁「コスト」に挑む

 下水道汚泥の資源化は、平成14年12月に閣議決定されたバイオマス・ニッポン総合戦略の中でも大きな位置付けだ。
 バイオマス資源として活用ができる汚泥を、多額な費用をかけて廃棄処分するということは、時代的にふさわしくないし、処理費用も上がることはあっても下がることはないとの見方が大半を占める。
 全国の産業廃棄物の総量に占める下水道汚泥の割合は約19%(約7400万t)にものぼる。このうち、約64%がバイオマス資源として、肥料や、埋め立て用土、セメントの原料などにリサイクルされているが、大きな壁となっているのが、リサイクルにかかるコストだ。
 下水道汚泥の資源化・最先端技術誘導プロジェクト「ロータス・プロジェクト」の事務局を務める財団法人下水道新技術開発機構(東京都)の加畑雅宏統括主任研究員は、「一般的に、従来の堆肥化などの技術は、処分するより割高になるケースが多い。その結果、コストが高いから使われない、使われないからコストが高くなるという悪循環が起きている」と指摘する。
 ロータス・プロジェクトでは、まず「捨てるより安い費用で汚泥すべてをリサイクルする」ことを技術開発の目標に掲げる。
 具体的には、現状の汚泥の処分費を、運搬費なども含めて、脱水処分している場合を1tあたり1万6000円、焼却処分している場合を1tあたり8000円と算出。それ以下でリサイクルすることを求めている。
 評価方法は極めてシビアだ。リサイクル施設の建設費と運転費、既存施設の改造費と改造により変化した運転費をすべて加算し、そこからエネルギー回収による電力費削減分やリサイクル製品の売却で得た収入を差し引く。さらに、汚泥以外のバイオマスを受け入れる場合の受け入れ収入なども差し引いた上で、処分費より安くしなくてはならない(2頁表1)。つまり、トータルコストで、現状の処分費を下回ることが絶対条件となるわけだ。
 もう一つの目標は、下水道汚泥を活用して、全国の電力会社が買電する料金よりも安く発電するということ。
 電力料金(平成16年の平均)は低圧電流で10・42円/kWh、高圧Aが10・16円/kWh、高圧Bが8・78円/kWhとした。
 こちらも、前述同様、建設、運転費などをすべて含めたトータルコストで、目標をクリアすることを条件としている。
 これらの技術開発にあたるのは、公募により選定された民間企業。資源化や発電のコスト目標に加え、さらに、それぞれの技術独自のコスト・性能目標を設定。これらを達成するための計画を策定した上で実証実験を進めることになっている。
 資源化や発電といったコア技術だけではなく、施設全体を経済的なコストで構築したり、より効率的に運営するといった周辺技術などの融合も求められる。
 各プロジェクトは、計画の策定段階から学識経験者が助言・評価し、最終的には、一定の性能を満たした上で、コスト目標をクリアできたものが合格となる。
 下水道新技術推進機構では産学官の連携により、4年以内、平成20年度までに技術を構築し、実用化させたいとしている。
 実証実験のフィールドとなっているのは、全国から技術要望があった自治体の中から選定された9地区(2地区は未定)。
 こうした自治体にしてみれば「プロジェクトに参加することで、最新の技術情報が共有でき、下水道汚泥の資源化について戦略が立てやすくなる」(加畑氏)メリットがある。

詳細は紙面で

投稿者 machizukuri : 更新日2005年12月15日

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