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2005年12月13日 造園植物のデータファイル 希望者に無料配布(野沢俊哉)

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 今日の春夏秋冬という気候サイクルは、およそ1万1000年前にできあがったと言われている。そして、およそ4000年前に大陸から伝わった稲作により、人々は何百万年と続いた狩猟採取のための移住生活から、土地を水田として利用し食を得る定住生活へと移り変わり今日までにいたっている。
 温暖多雨な気候を持つ日本では、降った雨をすぐに海に流すのではなく、水田に一時貯め、徐々に下流へ流すという水利用のシステムが定着してきた。そして陸域の動植物は、四季折々の気候と人間がつくり出す、水田の水辺環境をもとに「食を得る」「敵から身を守る」、そして「子孫を増やす」ことを満たすため、与えられた環境に、適応なり克服なり進化を重ね、今日の豊かな自然環境を形成してきた。
ところが、物質的に豊かになった現代社会では、全国的に豊かな水に恵まれた水田をつぶし、建物や道路などの都市開発が著しく行われ、降った雨は一挙に海へ流しきろうという発想で河川管理が行われている。
 人類は、進歩の著しい土木や建築などの技術導入と、エネルギー多消費型の生活により豊かさを求めた結果、長い時間をかけて形成された自然環境を破壊するようになった。
 土木や建築物は竣工時がベストである。しかし、造園は10年・20年……と、植物の生長にあわせ魅力を増していくものである。高速道路や建築物なら、すぐに利便性・公共性が認識できるが、造園は竣工と同時には高い公共性をのぞめない。
 それだけに、都市の拡張や再開発事業を行う場合は、行政担当者や建築・土木技術者、そして住民の力で、個人庭園・街路樹・公園・河川敷などの緑地空間を、地域の気候風土になじんだ、都市開発以前の植物環境に応じた埴栽計画にすることが求められる。
 そこで、街路樹には、どんな植物を植えればいいのか、庭の植栽には何が適しているのかが一目でわかる「造園植物材料データファイル」をまとめてみた。WINDOWS版表計算ソフトEXCEL対応で、日本列島の自然植物分布に基づいて、都道府県別に生育可能な植物を分類してある。
 データは、主に造園業で扱われている植物(樹木・草花・芝・笹・苔・羊歯・つる性植物)全578種。日照条件・耐潮性・耐煙性・乾湿性・開花期等の特性詳細が入力されている。
 例えば「5月に・白い花が咲く・高木」などと希望条件を指定すると、即座に適正植物が検索できる。後は、植物写真集やインターネットで植物の写真を見てもらえばいい。
 このソフトで検索された植物を植えれば、従来の庭園や公園の魅力に加えて、野鳥や昆虫がやってきて、植物の種子や花粉を運んで思いがけない花が咲いたりすることもある。家の近隣の自然が豊かになり、それら一つひとつが結合され、庭園のような地域が形成されればこの上ない幸せだ。次世代のために、水と緑が豊かな郷里を守り、受け継がせよう!!
 野沢俊哉(学習塾経営、東京農業大学造園学科卒)
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 このデータファイルを、ご希望の方に無料で配布いたします。ご希望の方はFD1枚と切手200円分を同封して(〒939-0744富山県下新川郡朝日町平柳246)まで、お送りください。

投稿者 machizukuri : 更新日2005年12月13日

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