2007年11月15日 第158号

戦略的な行政政策とは?
テーマは「子どもの幸せを広げる」一点突破
幼児虐待、不登校、引きこもり、いじめ、校内暴力、学級崩壊などなど、日本の未来を担う子ども達の周辺には、目を覆いたくなるような惨状が横たわっている。テーマを「子どもの幸せを広げる」という1点だけに絞り、実現のために戦略的な施策展開をしている市がある。北海道恵庭市(人口6・8万人)だ。読書コミュニティー、酪農教育ファーム、ガーデニングのまちづくりなどの多様な政策は、最終的にはテーマのために位置付けられている。共感する地域社会は積極的にボランティア活動に参加、結果的に、まちづくりにもつながっている。酪農教育では年間6500人の子どもらを受け入れ、料金収入が1000万円にもなる農家もあり、地域経済活性化にも寄与している。目からうろこの政策展開は着実に市の人口を増加させてもいる。従来からの行政施策に対し、「子どものため」という一点突破でありながら、産業政策まで含めた戦略的なまちづくりを進める市の事例にスポットを当てる。
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シリーズ3 社会保障研究家が正す
遺書を利用した孤独死防止策!?
一人暮らしの老人がだれにも見取られることなく死んでいき、何日間も気づかれない。こういうのを「孤独死」というが、身寄りがいない者に限られるわけではない。遺品整理業の人が書いた本に載っている事例である。
エレベーターがなく、階段で上り降りする公営住宅の3階に住んでいた75歳の老人が死後1か月して発見された。遺体が溶け出して布団が変色し、布団の中には無数のウジ虫がうごめいて…」という状態であったから、専門業者に依頼することになったのだろう。依頼主は中年の息子で小学3年の孫と父親の部屋のすぐ上の4階に住んでいた。
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世界先取り環境ビジネス エコガラス
窓ガラスで断熱・遮熱日射60%・紫外線90%カット
断熱の関心の高まりから一般的になりつつあるペアガラスよりも、断熱性・遮熱性に優れた「エコガラス」を普及推進しているのが板硝子協会(東京都千代田区)。冬の断熱以外にも夏の日射に効果を発揮。日射を約60%、紫外線を90%カットする。少ないエネルギーで快適な環境を実現。空調にかかる電気代を年間5万円削減の試算もあり、財布にも地球にも優しいガラスとして注目が高まっている。
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地域再生の視点シリーズ42
再開発のコツ教えます!
夜間の割安な電力を利用して冷房用の冷水や氷を蓄熱槽に蓄え、エネルギーを昼間の冷房に利用する蓄熱空調システム。04年、水の2〜3倍の熱量を蓄えられる「水和物スラリ」という溶液を、水の代わりに冷媒として用いる空調システムを開発したのがJFEエンジニアリング梶i本社:東京千代田区)だ。システムを導入すれば1次エネルギーを10〜40%削減でき、自社の事務所ビルでは年に800万円のランニングコストを削減できている。経産省が普及を促進するほか、環境への貢献度などが評価され今月19日には日経地球環境技術賞が贈られる。
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施策の成果は人口増加に
行政施策は、総花的でテーマが多方面に分かれわかりにくい、と従来からよく批判されてきた。北海道恵庭市の中嶋興世市長は初めて挑んだ平成17年11月の市長選で、候補者は商品、売れる(市民の負託を受ける)ためには徹底的な差別化が必要だと考えた。打ち出したマニュフェストは「子どもの幸せを広げる」という1点に絞り、何をしたいのかを明確にした。泡沫(ほうまつ)候補といわれた同氏は市民の共感を獲得し、3選を目指す当時の現職を破る奇跡を起こした。
就任後、「子ども」のための庁内横断的・戦略的な施策展開が本格的に行われ、結果的に市のまちづくり施策としての展開にもなっている。
中嶋市長は「自治体のミッションは地域社会の問題を解決すること。最大の問題は、幼児虐待、いじめによる自殺といった子どもに関すること。日本の未来がどんどん崩れつつある。国のテーマでもあるのだ。『年金』が最重要課題なのではない。この解決が日本の再生につながる」と述べる。
投稿者 machizukuri : 更新日2007年11月15日
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